HACCP手法に関する用語説明
GMP
- 見出し語
- GMP
- 見出し語英語
- Good Manufacturing Practice
- 同義語・略語
- 適正製造規範
適正製造規範は頭文字からGMP(ジーエムピー)と呼ばれることが多い。
1960年代から米国で採用された規則で、安全性でよりよい品質や健全性を有する医薬品・食品等を製造するための製造時の管理・遵守事項が定められている。
米国のGMPは法的強制力を持つ連邦規則であり、日本でも医薬品に関しては薬事法に取り入れられたが、食品に関しては法律に基づいたGMPの策定はされていない。
その後米国では食品に由来する危害を防止するためには、まず原料の安全性を確保し、次に汚染防止対策のためにGMPを遵守し、さらに重要な危害をコントロールするためにHACCPを導入する「農場から食卓まで」という政策に繋がり、世界各国でHACCP導入の機運が高まった。
飼育農場における一般的衛生管理はGAP(適正農業規範:Good Agricultural Practice )、GHP (適正衛生規範:Good Hygiene Practice )などと呼ばれる適正規範がある。
米国のGMPの内容は、コーデックス委員会の「食品衛生の一般原則」、総合衛生管理製造過程実施要領別表第1「衛生管理の方法」や、食品衛生法に基づき地方自治体が定める「施設基準」・「管理運営基準」に該当する。
平成26年に管理運営基準に関する指針(ガイドライン)が改正され、従来型基準とHACCP導入型基準が規定され、食品等事業者はいずれかに沿った管理運営基準を作成することとされた。
管理運営基準に関する指針(ガイドライン)
参照
- 食品の安全を創るHACCP 発行2003年 (社)日本食品衛生協会 pp 10~17
- HACCPこれからの食品工場の自主衛生管理 編集河端俊治/春田三佐夫 発行1992 中央法規(株)pp 5~9
- 食品の安全を創るHACCP 発行2003年 (社)日本食品衛生協会 pp 90~92