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金属検出

HACCP手法に関する用語説明

金属検出

見出し語
金属検出
見出し語読み
キンゾクケンシュツ
同義語・略語

食品衛生上の物理的危害として、製造設備等の破損片の混入、肉類の原料段階での注射針・散弾片の混入、従事者由来の貴金属やボタン等の混入がある。これらの発生を防ぐ手段とともに混入した場合にそれを非接触、被破壊で検出する手段として、金蔵検出器を製造工程に設置する方法がある。
金属検出機の検出部は、磁界(磁束)を発信する発信コイルと、磁界(磁束)を受信する受信コイルからなる。その間を通す物質が磁性体(鉄等電気を通すもの)の場合、それ自体が磁化され磁界を発生し、発信コイルからの磁束と合わさる形になり磁束を増加し、物質を通していない場合と受信コイル受信量に差が生じる。
一方、非磁性体(非鉄金属)を通す場合、非磁性体中に過電流が流れ、発信コイルからの磁力腺とは反対方向に磁力腺が発生し、発信コイルからの磁束を減少し、物質を通していない場合と受信コイル受信量に差が生じる。
磁性体と非磁性体ともに、物質の形状や磁界の向きによりそれぞれ感度が異なるため、金属検出機は方向を換えて2度通すことが望ましい。
又、金属検出機の感度を高めるためには、まず原料段階での混入の確認、金属検出機の感度確認の実施を行うことが望ましい。
さらに、金属検査を行う場合には、個包装での金属検査の実施、アルミ包装食品の場合はアルミの影響を受けないよう包装前の検査の実施、冷凍品の場合は完全冷凍での検査が望ましい。

参照

  1. 食品の安全を創るHACCP 発行2003年 (社)日本食品衛生協会 pp 60
  2. アイスクリーム類製造業におけるHACCPのための衛生管理マニュアル 発行2001 (社)日本アイスクリーム協会 pp 20~26
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