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保存料

HACCP手法に関する用語説明

保存料

見出し語
保存料
見出し語読み
ホゾンリョウ
同義語・略語

保存料は、カビや細菌などの発育を抑制し、食品の保存性をよくし、食中毒を予防する食品添加物の一種である。
食品添加物は、食品衛生法では「食品の製造過程でまたは食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するもの」と定義されている。
わが国では、、食品添加物は厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物(454品目)」、天然添加物として使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物(365品目)」、「天然香料(約600品目)」や「一般飲食物添加物(約100品目)」に分類されている(平成28年10月6日現在)。天然香料、一般飲食物添加物をのぞき、今後新たに開発される添加物は、天然や合成の区別なく指定添加物となる。
厚生労働大臣に指定されていない添加物は、安全性が科学的に確認されて、指定されるまでの間、その添加物の使用は一切禁止となる。また、これらが使用された食品の販売や輸入もできないことになる。

指定添加物の保存料については、食品衛生法で対象食品や添加量等の使用基準が決められており、また、保存料の成分・保存方法・製造基準が定められている。食品に利用されるものには安息香酸・亜硫酸ナトリウム・ソルビン酸等がある。

既存添加物の保存料については、昔からの使用経験により安全とされてはいるが、厚生労働省の安全性試験により更に安全性の確認が行われている。食品に利用されるものにはしらこたん白抽出物・ポリリジン等がある。

参照

  1. HACCP これからの食品工場の自主衛生管理 著者松田敏雄/藤上朝生 発行1992 中央法規出版(株) pp 172~173 192
  2. 食品微生物Ⅱ 制御編 食品の保全と微生物 著者松田敏雄 発行2001 (株)幸書房 pp  205~219
  3. 有害微生物管理技術第Ⅰ巻 原料・製造・流通環境における要素技術とHACCP 著者松田敏雄 発行2000 (株)フジ・テクノシステム  pp 209~214  651~665
  4. 食品微生物学ハンドブック 著者山本泰 発行1995 技報堂出版 pp 511~531
  5. 食品衛生学 一色賢司編 発行2003年 東京科学同人(株) pp 108~121
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