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ダイオキシン

HACCP手法に関する用語説明

ダイオキシン

見出し語
ダイオキシン
見出し語英語
同義語・略語

ダイオキシンは、塩素を含む有機化合物のうち、ポリ塩素化ジベンゾパラジオキシン(PCDD)およびポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)の総称で、これにコプラナーPCB(PCBの中には、同一平面上にある構造をもつものについてもダイオキシンと似た毒性をもつものがあり、わが国では現在、これらも合わせてコプラナーPCBとしている)を加えてダイオキシン類という。75種類の異性体を持つPCDDのうち7種類、135種類の異性体を持つPCDFのうち10種類、209種類の異性体を持つPCBのうち12種類に毒性があるとされる。

発生要因としては、有機化学物質の燃焼過程で塩素化合物が存在すると生成される。ダイオキシン類は自然環境中ではほとんど分解されず、大気、水、土壌などの環境から直接、または食物などを通して間接的に動物や人の体に取り込まれ、脂溶性が高いため肝臓や脂肪組織に蓄積し、母乳にも含まれている。毒性は、体重の減少、皮膚炎、肝臓障害、神経症、生殖毒性(精子減少、排卵の停止など)、免疫力低下、発ガン性、環境ホルモン(内分泌撹乱科学物質)作用など多岐にわたる。

参照

  1. 食品の安全性評価と確認 著者広瀬明彦 発行2003年 (株)サイエンスフォーラム pp 109~116
  2. 食品衛生学 一色賢司編 発行2003年 (株)東京科学同人 pp 94~95
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