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FSSC22000

認証の種類

FSSC22000

(1)FSSC22000について
食品安全認証財団(The Foundation of Food Safety Certification:以下「財団」という。)は、オランダの財団であり2004年に設立され、ISO22000と食品製造に関する一般的衛生管理の基準である英国規格協会(以下、「BSI」)のPAS220「食品製造における食品安全のための前提条件プログラム」を組み合わせたスキームであるFSSC22000を開発した。財団のホームページを見るとISO22000の認証のための仕組みとして以下の項目が示されている。
  1. 認証を求める組織に対する要求事項
  2. 認証を行う組織に対する要求事項及び規則
  3. 認定を行う組織に対する要求事項及び規則
  4. 利害関係者による委員会の規則
これらの要求事項は、GFSI指針の第2部、第3部の要求事項に対応する内容となっている。 2011年10月に改訂されたスキームでは、それまでの食品製造に加え、BSIがPAS223「食品容器包装の製造及び供給における食品安全のための前提条件プログラム並びに設計の要求事項」を公表したことを受け、食品包装素材製造が対象に加えられた。なお、BSIは、2009年にPAS220「食品製造における食品安全のための前提条件プログラム」、2010年7月にPAS223「食品容器包装の製造及び供給における食品安全のための前提条件プログラム並びに設計の要求事項」、2011年9月にPAS222「食品及び飼料生産における食品安全のための前提条件プログラム」を発行するなどGFSIの指針の検討スケジュールを意識した作業を進めている。なお、PAS220は、ほぼ同じ内容のISO22002-1「食品安全のための前提条件プログラム-第1部:食品製造」が発行されたことから2012年3月に取り下げ(withdrawn)られている。このため、現在のFSSC22000認証スキームは「ISO 22000+ISO/TS 22002-1+追加要求事項」となる。
(2)FSSC22000による認証
食品安全認証財団は自身では認定・認証を行わない。認定は国際認定機関フォーラム(IAF)に所属する認定機関により行われる。認定機関により認定を受けた認証機関によりFSSC22000の認証が行われる。財団のホームページによれば2016年10月現在、107の機関がFSSC22000の認証に関係しており、我が国からも9機関が暫定的(provisional)認証機関としてリストアップされている。(2016年10月21日現在、財団ホームページから) 世界でFSSC22000の認証を受けた組織は財団のホームページによれば2016年10月21日現在13,518に達している。このうち、我が国の組織は1,649組織となっている。業種を見ると食品のほか、添加物、容器・包装で認証を受けた組織も多い。我が国では2010年に大手飲料メーカーや流通業がGFSIの考え方に賛同し、取引先にGFSIがベンチマーキングしたスキームの認証取得を進めている。
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