海外HACCP情報
ニュージーランド
情報提供者:Judi Lee(Ministry for Primary Industries (MPI))
新食品安全措置 The Food Act 2014(食品法2014)の導入
食品法2014
2016年3月1日に施行。
新規事業者はこの日から、既存食品事業者は、2016~2019 年2月28日までの間に移行することとなっている。
食品法2014は、ニュージーランド国内で販売されている食品が安全であることの保証を支援する。
新法では、食品を製造施設ではなく、食品の製造過程に焦点を合わせ、食品安全の促進目指している。例えば、キッチンカーから食品を製造し、販売している者は、レストランで食品を製造している者と同じルールに従わなければならない。
MPIは、事業者が食品法2014の対象となるかを判断するために、「Where Do I Fit?」というツールを提供している。
さらに、ケーススタディとして、カフェ、ミルクスタンド、配送会社、屋台、スーパー等の事例をもとに、どの業種が規制の対象となるのか、対象となる場合はどのように対応しなければならないかを、わかりやすく紹介を行っている。
新食品安全措置
新法では、事業者は以下の4つのプロブラムの下で操業する。
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- food control plans (FCP)
- 日々の食品安全を管理するための文書化された計画で、ハイリスクの食品事業者が用いる。
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- national programmes(NP)
- 中、低リスクの食品事業者のための一連の食品安全ルール。もし、NPの対象となる場合、文書化されたプラン及び、文書化された手順を作成する必要はないが、ビジネスを登録し、食品安全基準を満たし、ある程度の記録を維持し、チェックを受けなければならない。
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- the Animal Products ACT
- 動物製品法1999は動物を食品(食肉、乳製品等)に加工するためのニュージーランドの法的枠組みを示した法律で、貿易及び使用されるすべての動物性が目的に適していることをNZ動物性食品規格に適合させることにより、食品リスク管理システムを確立するものである。
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- the Wine ACT
- NZで販売や輸出のために、ブドウや他のワインの輸出・輸入、評価や試験を行う場合は、Wine Actの要求事項に適合させなくてはならない。
食品法2014年の各グループの移行期間
Food Act implementation timetables
該当する移行期間が終了するまで、旧法に基づき営業を続けることが出来る。
2016年3月1日以降、新法に移行することもできる。 しかし、各グループの移行期間の開始日から、MPIは各グループをサポートするガイダンスを提供。
移行期間終了日3か月前までに、事業者は、food control plans (FCP)又はnational programme(NP)を登録しなければならない。
http://www.mpi.govt.nz/foodsafety/food-act-2014/transition-timetable/
food control plans (FCP)とは?
- FCP は、ハイリスク食品を製造・販売を安全に行うため、どんなステップをとるべきかを立案する。
- 事業者は、FCPにより、リスクを特定し、どのように管理するかを示すことができる。これにより利用者は食品が安全であることがわかり、結果として事業の成功にも貢献することができる。
- FCPでは、template food control plan(飲食店及び販売店むけ、ステップバイステップでテンプレートFCPを作成できる)、とハイリスク食品の製造業者むけで、ステップバイステップで、事業者に特化したFCPが作成できる。
template food control plan
- FCPは、食品安全を管理するための包括的なプラン。
- MPIは、事業者のプラン作成を容易にするため、2種(設問形式でYes Noに答えていくと作成されるものと、書式を入手し作成するもの)のテンプレートを作成し提供している。
- テンプレートは、繁体・簡体中国語、韓国語、タイ語、ヒンディー語、クメール語、カンボジア語とベトナム語に訳されている。
- 2016年3月1日以降、新規登録者は全て対象となり、既存事業者は、食品法2014年の各グループの移行期間までに登録が求められている。
template food control plan 作成の流れ
- ステップ1 作成 上記 2種方法に従って作成。
- ステップ2 登録
- ステップ3 チェックを受ける
- ステップ4 プランの継続的な使用
Custom food control plan
- ハイリスク*食品の製造を行う場合は作成し、MPIに登録することを要求されています。製造業者以外もこのタイプを選択可能です。
- *ハイリスク食品
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- 食事及び調理済食品
- 感受性集団をむけ食品
- 食肉製品、鶏肉製品及び水産加工品
- 乳製品
- 商業的無菌製品の製造
- 植物性たんぱく及びその他のたんぱく製品
- 調理済生鮮サラダ
- 賞味期限の短いソース, スプレッド, ディップ, スープ, ブイヨン,グレービーまたはドレッシング
- 加工卵製品の製造
- 卸売り用パン製品
custom food control plan 作成の流れ
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ステップ1
- チェック
- Custom FCPがあなたの食品の製造に適するかの確認。
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ステップ2
- 作成
- どのように食品安全を管理するか示すCFCPを作成する
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ステップ3
- 評価
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ステップ4
- 登録前に、査察者に連絡する
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ステップ5
- 登録
- MPIにFCPを登録し、毎年更新しなければならない。
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ステップ6
- 査察
- 登録後、査察者が訪問。18ヶ月間で少なくとも1回は受けなければならない。
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ステップ7
- 継続的なプランの使用
- プランを最新のものに維持する
national programme(NP)とは?
低及び中程度のリスクの食品事業者は NPに従うことができる。
文書化された食品管理計画を用いる必要はないが、ビジネスを登録し、食品安全基準を満たし、ある程度の記録を維持し、チェックを受けなければならない。
3段階のnational programme
各事業の食品安全リスク応じ、3 段階のnational programmesがある
- Level 1 – 低 リスク
- Level 2 – 中程度のリスク
- Level 3 – 高いリスク
入手可能なガイダンス文書
MPIは、NPのもとで操業している事業者のためにガイダンス文書を用意している。これらは食品安全リスクの管理に役立つ。
- National Programme 1 guidance [PDF, 932 KB]
- National Programme 2 guidance [PDF, 1.1 MB]
- National Programme 3 guidance [PDF, 1 MB]
NP要求事項
すべてのNPは次の要求事項がある:
- 安全な食品を販売していることを示す記録の維持
- 地域の自治体(複数の地域にまたがる場合はMPI)に事業の詳細の登録
- MPIが承認した検証者による1回以上の訪問
- 加工食品を製造している場合には、NPの加工要求事項を満たさなければならない。
Where Do I Fit?
以下の業種を選択して、このツールを用いることにより、食品法2014 のどの規則に従う必要があるかを知ることができる。
- 宿泊設備(ホステル、モーテル、B&B 、ホームステイ)
- 動物製品(肉、家禽、シーフード、貝類、卵、乳製品、蜂蜜)
- 飲料(ワインメーカー、醸造所、ジュース、コーディアルメーカー、コーヒーカート)
- クラブ、組織、支部
- 教育機関
- 漁船(チャーター船を含む)
- 食品ロジスティクス(輸入者、貯蔵、運送業者)
- 食品小売(スーパーマーケット、食料品店、乳製品コーナー)
- 食品サービス(レストラン、カフェ、テイクアウト、バー、ケータリング、老人ホーム、病院、刑務所、学校の食堂)
- ファンドレイジング(利益をとらない食品の販売と交換のための基金調達)
- 園芸(野菜や果物の生産者、パッカー)
- 食品の調理または製造
- ビジネスタイプが不明な場合
ツール使用例
ハザードデータベース
MPIは、危害要因に関してデータベースを提供している。以下にその概要を紹介する。
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ある食品の危害要因を検索してみます。
危害要因の検索結果の表示
該当する危害要因の一覧が表示されます。
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