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微生物増殖解析プログラムとは

微生物増殖解析プログラム

微生物増殖解析プログラムとは

製造及び流通を含めた食品企業では、自社製品の微生物学的安全性を確保するため、保存試験を行なう場合がある。その際、製品を一定温度下に保存し、決められた時間ごとにサンプルを取り、その菌数を測定する。場合によっては、サルモネラ、黄色ブドウ球菌などの対象微生物を食品に接種することもある。こうして得られた各保存時間での菌数(対数値)をグラフ上にプロットすると、いわゆるS字型曲線となることが多い。このような増殖データをS字型曲線にフィッティングさせ、その増殖に関する解析結果を得るプログラムが本プログラムである(1)

本プログラムは藤川らが開発した新ロジスティックモデルを使って解析を行なう。この増殖モデルは数多くの実証実験から増殖データを高い精度でS字型曲線にフィッティングさせ、さらに新たな条件での増殖を予測できることが示されてきた。その予測精度は国際的に知られたバラニーモデルと同等である。

食品をある条件で保存して得られた増殖データを本プログラムで解析すると、その微生物の増殖速度定数(対数期の傾き)、ラグタイムの長さ、最大到達菌数および新ロジスティックモデル中の各パラメーターの値が得られる。また、ある菌数に達するまでにかかる時間も推定できる。なお、増殖速度定数、ラグタイムの長さ、最大到達菌数は実測値から直接求めているので、これらの値は他のモデルにも使用できる。

本解析プログラムで得られた各種パラメーター値によって、温度、pH、塩濃度など環境要因を変えた場合の増殖比較が容易にしかも定量的にできる。さらに、各種の定常温度で得られたパラメーター値から、変動する温度下での増殖も予測できる。


資料)

Fujikawa, H., Kano, Y. (2009): Development of a program to fit data to New logistic model for microbial growth. Biocont. Sci. 14, 83-86.

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